第30回あじさいまつり 雨の『高幡不動尊』 (東京都 日野市)
四季とりどりの花木に恵まれている三万坪の境内と、関東有数の堂塔伽藍を誇る高幡山明王院金剛寺。高幡不動尊と呼ばれ親しまれている。二万点あまりの文化財を収蔵し、古来日本一と伝えられる木彫の丈六不動三尊を安置する関東三不動の一つ。ここでは、この寺院の歴史を物語る四季折々の行事が数多く行われ、平安時代の初めより現在に至るまで、多くの信仰を集めている。
ここ高幡不動尊は、私の家から車で約20分のところにある。こんな近くにこんな素敵な場所があることを、つい最近まで知らなかった。初めて訪れたのは、新緑の美しい5月初旬(『新選組のふるさと 土方歳三』 で少し紹介)。そのときに、第30回あじさいまつり 2013年6月1日(土)~7月7日(日) が開催されると知り、絶対また来ると心に誓った。
5月下旬には、家の庭や通りのあじさいが、例年より早く咲き始め、6月の初めには、NHKの夕方の情報番組で、高幡不動尊のあじさいは、すでに見ごろだと伝えていた。
早く行きたい。降り続く雨。。子どもの頃、あじさいが咲くと、雨がたくさん降るから、あじさいって好きじゃなかった。でも、もしかすると、雨が似合うから梅雨に咲くのかもしれない。
この日は朝から雨がぽつぽつ降ったり止んだり。雨の雫に濡れたあじさいの写真が撮りたい。
今回の高幡不動尊のテーマを あじさいまつり 雨 に決め、高幡不動尊へと向かった。
モノレールの高幡不動尊駅を降り立ち、おみやげ屋さんなどが立ち並ぶ参道通りを歩いていくと、すぐに仁王門が見えた。仁王門をくぐり中へ入る。
■仁王門 室町時代に再建された門。国指定重要文化財。
雨にもかかわらず、とても多くの人で賑わっている。皆さん、お寺やあじさいが、雨に似合うことをよくご存知だ。
水舎でお清めをして、仁王門からまっすぐ進むと不動堂が。
■不動堂 鎌倉時代までは山中にあったが、1342年、現在地に移し建てられた。関東有数の古建築として、国指定重要文化財となっている。
不動堂の中から、袈裟を着た僧侶の、厳かな読経が聞こえてくる。護摩修行が行われているらしく、様々な願い事を受け付けてくださるらしい。不動堂の中に入って行く、とても多くの参拝者の姿があった。当日受付ということなので、次回は中へ入ってみたい。とりあえず、この日はこの大きな鐘(?)をこれまた大きな棒(?)でたたき、拝む。
不動堂から、左へ歩いて行くと、弁天池と弁天堂。
ここでも拝む。
この他にも、奥殿に安置されている、重要文化財の丈六不動三尊や、鳴り龍天井や襖絵を拝観できる大日堂などがあるらしい。見たーーい!
11月下旬の もみじまつり のときに、ゆっくり見学しよう!
それでは、お目当ての 約200種以上、7500株余り の、雨の雫に濡れるあじさいの写真を撮りに、四季の道、山内八十八ヶ所巡拝コース、ハイキングコースへ
雨は少し強くなってきたけど、木立の中だったので、傘をささずに歩いて行く。
山の斜面いっぱいにあじさいが咲き誇っていた。
句碑発見!
名月に ふもとの霧や 田のくもり 松尾芭蕉
むさしの野 雲ふはふはと 初不動 村沢夏風
この他にもたくさんの句碑があるらしい。
それから、こんなお地蔵さんがあちこちに。
八十八ヶ所ということは、八十八体あるのかな。一つ一つ熱心に拝んで行かれる人の姿があった。10番台ごとにクイズが。きっと、あじさいまつりのイベント。
広場発見!
もみじの下に見えるのは、多分、高幡城址跡。地図ももたずに歩いてしまったので、定かではない。地図があってもあてにならない私だけど。そう!やっぱりここでも道に迷ってしまって、またここに戻って来てしまった。気を取り直し、違う方向へ歩いていき、ようやく五重塔を見つけたときのほっとしたこと。
それでは最後に、雨のあじさいGallery
参考文献
訪ねてみたい東京のお寺 発行所 (株)インデックス 発売所 (株)ごま書房
参考ホームページ
高幡不動尊金剛寺