みじログ

お気に入りの風景やおすすめスポットなどを綴ります。

トトロの森『都立野山北・六道山公園』(東京都 武蔵村山市)

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朝、今にも泣き出しそうな空に少し明かりが差してきた。そうだ、山へ行こう!そういえば、以前行ったことのある温泉の近くに山があったけ。家から車で約30分ほどのところにあるその山は、宮崎駿監督の映画、『となりのトトロ』で全国的に有名になったトトロの森の一部、『都立野山北・六道山公園』。
家に帰りブログを作成するにあたり、ホームページや資料をみてわかった。ここは山ではなく、丘陵(きゅうりょう)だ!
『丘陵(きゅうりょう)とは、なだらかな起伏や、小山(丘)の続く地形のことである。およそ100万年前より30万年前に生じた。山地よりも小さな規模のもので、日本では概ね海抜300m以下程度のものをいうが、日本国外では1,000m以下のものを指す場合もある』(Wikipedia フリー百科事典より)
前々から思っていた。
思いつく→行動する→感じる→家に帰って調べる 
これではただただ時間の無駄だということを。
今後は、きちんと下調べを行ってから行動する。もしくは誰かに連れてきてもらう。ついてきてもらう。でもね、この行き当たりばったり感が旅の楽しさだったりもするのだけど。

AM10:00 家を出る。
AM10:30 かたくりの湯の駐車場に到着。あそびの森から森の中へ入る。

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あそびの森。いくつかの遊具が点在。近くの保育園の子どもたちだろうか、元気にかけずりまわっている。一人息子が幼い頃はよくこんな公園にきたっけ。

あそびの森を通り過ぎ、森の奥へと進む。ただ漠然と。この山を越えれば湖がみえる気がして。

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 どれくらい歩いただろう。どこまで行ってもたどりつけない気がして、これ以上進んだら引き返せなくなる気がして、今来た道を戻ろうとしたら、インフォメーションセンターを発見した。

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インフォメーションセンターの中へ入り、地図を手にしていると、レンジャーさんが声をかけて来てくれた。初めて来たことを感じ取ってくれたのだろう。
「どんなところを見にきたのですか?」
「湖がみたいと。」
「そうですねぇ。ここからですと、ちょっと見えないですねぇ。」
「そうですか...」
「ここは四季折々の花を楽しんだり、秋には黄金色の紅葉が美しいんですよ。今ですと、山あじさいが咲いています。」
「わぁ。楽しみです。」
「そのほかにも見どころがたくさんあります。里山だったり、水田だったり、まだ田植えはされてませんが。」
地図をみただけではまったく距離感がつかめず、
「そんなに遠くに行かなくてもいいんですけど。」
「それでしたら、みかん畑に行かれてはいかがですか。あの窓からみえるあの建物まで行っていただいて、そこからおりてください。」
「は、はい。ありがとうございました。」
とても親切に教えてくださったけど、本当にたどりつけるのか、不安だ...
日差しがとても強くなり暑くなってきたので、シャツを脱いで半そでになり、何も持たずにきてしまったので、飲み物を調達し、インフォメーションセンターを後にした。

歩き出してすぐに、今いったいどこにいるのか、まったくわからなくなった。
とりあえず歩いていくと山あじさいを発見。
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山あじさい。薄紫の綿に粉砂糖がかかっているみたいで、とても可愛らしい。いたるところに咲いていて、その度にシャッターを押す。

なんとか武蔵村山市総合体育館がみえる麓までたどり着いた。このまま車道を歩いて駐車場まで戻ろうか。でも、地図を見ると、道路を歩いて行くのはものすごく遠回りにみえる。少し森に入っては道路におり、また森に入るを繰り返し、出会いの広場まで来た。

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出会いの広場。遠足などで来た人達がお弁当を食べる場所になっているらしい。
ここで写真を撮っていると、とても親切そうな方が声をかけてくださった。その方は地元の方らしく、主に秩父の方を中心に歩いているらしい。
「お一人ですか?下見か何かで?」
「はい。今度お友達を連れてこようかなぁと思いまして。でも、方向音痴でなかなか目的のところにたどりつけなくて。」
「方向音痴の人は空をみないんですよ。太陽をみればわかるでしょ。どちらが南でどちらが北か。」
なるほど、古代から旅人は空の星たちをみながら旅をしてきたのか。
それでも私は、どこの方角から来て、どこの方角へ向かって歩けばいいのかわからない。
「あのぉ。温泉の近くの駐車場まで行きたいんですけど。」
「それでしたら、そこすぐ右に曲がってもいいし、まっすぐ行くといろいろあって面白い。」
「ありがとうございます!」
この方はその他にいろいろな情報を教えてくださった。
「ここの讃岐うどん屋さんがとてもおいしい。それから西武園の方にとてもおいしいバスタ屋さんがある。」
そういうおいしい情報大好き!
「そのお店の名前は何ですか?」
「.............. 」
答えがない。そっかー。自分で食べ歩けってことか!それが旅の醍醐味というもの!
「それから、モノレールの上北台駅から100円でバスがでていて、これがいろいろまわれて便利ですよ。」
「ありがとうございます!今度利用してみます!」

教えていただいた道を歩いていくと、ひょうたん池やら水生植物池やら遺跡広場やらあって、寄り道していたらまた道がわからなくなり、出会いの広場まで戻ってしまった。

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市立野山北公園。ここの水田は地元の小学生が田植えを行うらしい。楽しそう。

PM2:00 ようやく駐車場の側のプールに到着した。約3時間半迷った。

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 野山北公園プール。夏になると息子を連れ出し、毎日のように、故郷の海やプールに行った。息子と一緒にプールに行くのはこれが最後になるかもしれないなって思って連れてきたプール。本当に最後になってしまった。

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村山温泉 かたくりの湯。今回はお風呂セットをもってこなかったので、また今度。

見どころいっぱいの『都立野山北・六道山公園』。
次回はピンポイントで訪れ、その魅力をもっともっと掘り下げてみたい。