江戸東京たてもの園『お食事と屋外展示物編』 (東京都小金井市)
武蔵野の自然がいっぱいの緑豊かな『江戸東京たてもの園』。
最後は『お食事と屋外展示物編』です。
園内は大きく「西ゾーン」「センターゾーン」「東ゾーン」の三つにわかれているのですが、「東ゾーン」に、うどんの文字の入ったちょうちんを見つけました。
店蔵型休憩棟『蔵』。
1Fは無料休憩所になっていて、2Fが食べ物処です。日替わり弁当も食べられるらしいのですが、売切れてしまっていたので、武蔵野うどんをいただくことにしました。
武蔵野の伝統の味を伝える手打ちうどん。小鉢には季節のお野菜が入っています。店内には、武蔵野に関する本や情報誌、おみやげが置いてあって、ついつい長居をしてしまいそうですが、回るところがたくさん残っているので早々に退散です。
商家が立ち並ぶ下町中通を眺められるところに、都電2500形がありました。渋谷駅前を起終点として、新橋・神田を走っていたそうです。渋谷に都電が走っていたなんて知らなかったな。小さい男の子が嬉しそうに遊んでいました。
東広場にある「万世橋交番」。デザインや建築様式から明治時代のものと思われるそうです。神田の万世橋のたもとにあり、移築の時、そっくりトレーラーで運んだのだそうです。左側には、懐かしい円柱の赤いポスト。正式名称は、「郵便差出箱(一号丸型)」なんですって。
「センターゾーン」に向かいます。
「旧自証院霊屋」
尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、母お振の方(三代将軍家光の側室)を供養するために建立した霊屋(おたまや)。
小さいけれど、絢爛豪華な装飾色合いは、日光東照宮を思い起こさせます。桃山文化のイメージを受け継ぐ、寛永文化の特長でしょうか。凛と佇む姿は、武蔵野の木々とよくマッチしています。
そして「西ゾーン」。
「奄美の高倉」
弥生時代の高床式倉庫かと思いました。江戸時代末期頃に建てられた奄美大島にあった高床式倉庫だそうです。湿気や鼠の害から穀物を守るため、地面から高くあげているのは、古代から受け継がれてきた先人の知恵と言えるのでしょうね。
まだまだ見ていないところはたくさんあったのですが、閉園の時間も近づき、さすがに歩き疲れ、デ・ラランデ邸内の「武蔵野茶房」で、お茶することにしました。
「デ・ラランデ邸」の邸内及びテラスでは、お食事やお茶ができます。もちろん、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデ・が建てた邸内の見学もできます。
ケーキセットを注文しました。アイスコーヒーは醤油さしのようなガラスの器に入っていて、氷の入った陶器に注いで飲みます。おちょこのようなうつわには、ミルクとシロップが入っています。お花が一輪添えてあり、ちょっとした心遣いを感じました。
パンケーキとどちらにしようか迷いましたが、チーズケーキにしました。濃厚な舌触りと味わいに、疲れが吹き飛びました。
「ビジターセンター(旧光華殿)」に向かい、帰途につくことに。
1940年(昭和15)に皇居前広場で行われた紀元2600年式典のために建設された式殿。江戸東京たてもの園開園にあたり、ビジターセンターとして改修されたそうです。ビジターセンターの中には、展示室や図書館、ミュージアムショップ、カフェもあり、ここだけでも充分楽しめそうです。
回れた建物は半分くらい。ブログに紹介できたのは、そのほんの一部。
また、来ます!
所在地:〒184-0005 東京都小金井市桜町3−7−1
開園時間:4月~9月 9時30分~17時30分
10月~3月 9時30分~16時30分
電話: 042-388-3300